予防 歯科

2020.11.19

人生100年時代のオンライン学会

本学会の特別談話会では、人生100年時代の歯科治療のありかたについて、一般の人の感想などを伺いました。歯科はやはり怖いところ、でも歯を白くきれいにしたい、そして長く使いたいこと。それに対し、歯科医師会・大学・学会・またメディアから、歯科医療情報を積極的に公開する等について考えが披露されました。高齢者の現在歯数は、QOLにも関係してきます。この学会は今ある歯を抜かないですむように、あなたの歯を守る学会です。

日本歯科保存学会

2020.11.12

歯周組織再生術

これまで歯周病は治らないとか、治っても歯が長くなってしまうとか、審美的に回復することが困難でした。3年ほど前から保険でも歯周病の手術に、再生のためのお薬が使えるようになりました。大阪大学歯学部の村上先生のグループが開発したリグロス®というお薬です。

近年、歯周組織再生分野研究も飛躍的進歩を遂げ、リグロス®単味を歯周病の骨欠損への局所投与した場合、従来の歯周病の手術と比較すると統計学的に有意に歯槽骨新生を誘導することが報告されています。その効果はこれまで世界中で使われている歯周病再生治療のお薬と比較してもそん色がない事が示されました。リグロス®により誘導され再生を担うのは、歯周組織欠損部周囲の歯槽骨骨髄や歯根膜に存在する組織幹細胞(somatic stem cell)ということもわかってきたそうです。
しかしながら、17歳のころの歯ぐきに戻りたい!というご希望も伺いますが、再生のお薬を使っても程度によっては難しい場合も多いこと、念のため追記します。

2020.10.29

ただいま読書週間 2020

1947年「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」と『読書週間』が開催されたそうです。第1回目は11月中の開催、2回目以降は10月27日から11月9日までの2週間とのこと。
新型コロナウィルス感染症の第3波と報道され、外出を控えるこのごろです。最近では宅配や電子書籍で気軽に手に入りますが、ひさしぶりに本屋さんや図書館に行ってみたいですね。
東北大学附属図書館 http://www.library.tohoku.ac.jp/main/
仙台市図書館 https://lib-www.smt.city.sendai.jp/
宮城県図書館 https://www.library.pref.miyagi.jp/

日本歯周病学会 おすすめ図書 今年続編も出ました。
日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方 続・日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える全身の健康につながる歯周病予防

2020.10.22

歯周病学会

今年の歯周病学会はオンラインでの参加となりました。

シンポジウムでは、歯周・矯正連携によるリスク管理をテーマに、仙台青葉クリニック矯正歯科 菅原準二先生のご講演がありました。重症慢性歯周病の原因の一つに、歯列不正または咬合異常が認められること、またこれらの治療には専門の先生方との連携治療が必要であることなどが紹介されました。仙台青葉クリニック様には外科関係のご紹介させていただくこともあり、普段伺うことのできないポイントなども聴講できてよかったです。 
特別講演では、岐阜大学医学部附属病院 矢部大介先生より糖尿病をとりまく現状を伺いました。歯周病は第6の糖尿病合併症であること、患者さまにも最新の情報をご提供する必要があること、また医科歯科連携の必要性の認識を新たにしました。

2020.07.09

むし歯菌・歯周病菌

むし歯や歯周病は細菌によって引き起こされます。同じように食事してハミガキしているのに私だけむし歯が多い、と思ったことはありませんか?細菌の多い少ないによって、病気のなりやすさが異なる場合があります。検査によってむし歯になりやすさ・歯周病で気を付けることなどがすぐにわかるようになりました。

https://sillha.com/#shilha

10年前までは、お口の細菌を培養する方法がメインだったので結果が出るまで4-5日ほど必要でした。この方法はお水をお口でくちゅくちゅし検体を採取し、唾液を検査紙に載せ器械を通すと結果が5分ほどで出てきます。

むし歯菌も優しい細菌から凶暴な細菌までいくつかの種類があります。また歯周病菌も様々な種類が報告されていますが、一番の原因菌の中にもパンチパーマ型と呼ばれるやくざな細菌までいることが知られています。この結果を踏まえ、重症な方は別途細菌のPCR検査をお勧めしています。

2020.07.02

治療の流れ

昔の歯医者さんには、むし歯があったら治療してもらって終了、という感じでした。北欧や山形県のデータから、治療が終わった後でも定期的に受診し診てもらった人が生涯保てる歯の本数が多いことがわかっています。

当クリニックでは、疾患の予防に注力し、できるだけ大きくなる前に発見し、食べる・話せる・自信の持てる笑顔をお手伝いしたいと考えております。そのためにも治療の段取りがあります。その方がむし歯菌や歯周病菌が多いのか少ないのか、どのようなことが原因で病気になっているのか、病気が治った後も再発しないようにするためにはどうすればよいのか、調べたり伺ったり、治療計画を患者さまと当クリニックスタッフがお互いに話し合って決定し進めていこうと考えています。特に過去たくさんの治療をしてきた方は、同じ細菌が繁殖しやすい環境が続いているかもしれません。このような治療をご希望の皆様はどうぞご利用ください。お待ちしております。

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