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2020.09.10

新型コロナウィルスと口腔

東京では、開いた専門家会議で、警戒レベル引き下げ、時短営業要請を9月15日で終了することになったと報道がありました。 一方こちらでは新規感染者の報告数が増えているようです。

眼・鼻・口からコロナウィルスが入らないように、手洗い・マスクの使用が推奨されています。以前にもご紹介しましたが、お口の中を清潔に保つことが重要です。

図5 口腔における ACE2 の発現と SARS-CoV-2 の排出

SARS-CoV-2 の S タンパク質が ACE2 に結合すると、細胞への侵入が始まる。ACE2 は舌粘膜に多く発現している。COVID-19 の初期症状として、味覚異常と嗅覚異常が起こることが報告されているが、SARS-CoV-2 が味蕾細胞に感染した結果、味覚障害が生じている可能性がある。(図5)また、感染者の唾液中にSARS-CoV-2 が多く含まれている。SARS-CoV-2 感染者が口腔衛生管理等を受ける機会が減るため、口腔細菌の誤嚥による下気道の炎症が起こる機会が増えると考えられる。

――― 新たな感染症を踏まえた歯科診療ガイドライン 令和2年8月 公益社団法人 日本歯科医師会 より改変

コロナ感染予防に口腔ケアは最重要!