ハミガキ

2020.11.12

歯周組織再生術

これまで歯周病は治らないとか、治っても歯が長くなってしまうとか、審美的に回復することが困難でした。3年ほど前から保険でも歯周病の手術に、再生のためのお薬が使えるようになりました。大阪大学歯学部の村上先生のグループが開発したリグロス®というお薬です。

近年、歯周組織再生分野研究も飛躍的進歩を遂げ、リグロス®単味を歯周病の骨欠損への局所投与した場合、従来の歯周病の手術と比較すると統計学的に有意に歯槽骨新生を誘導することが報告されています。その効果はこれまで世界中で使われている歯周病再生治療のお薬と比較してもそん色がない事が示されました。リグロス®により誘導され再生を担うのは、歯周組織欠損部周囲の歯槽骨骨髄や歯根膜に存在する組織幹細胞(somatic stem cell)ということもわかってきたそうです。
しかしながら、17歳のころの歯ぐきに戻りたい!というご希望も伺いますが、再生のお薬を使っても程度によっては難しい場合も多いこと、念のため追記します。