ハミガキ

2021.04.01

歯周病を防ぎ健口を守る

大阪大学予防歯科の天野敦雄先生によるオンラインセミナーに参加した。先生は関西弁の軽妙な語り口で、難しい細菌学をわかりやすく講義してくださいます。先生は阪大卒業後、細菌学をNY州立大学で学び、母校で教授となられ、2020年には日本口腔衛生学会COVID19対策検討本部副本部長と、各方面でご活躍です。
歯周病対策を行うことがコロナ重症化予防に重要であるとのこと。歯周病もサイトカインを活性化しますが、サイトカインストームによる多臓器不全を最小限にするため、またコロナ肺炎重症化させないためにも歯周病治療の重要性が示されました。
では、歯周病の対策とはどのようにするのでしょうか?歯周病ではバイオフィルム(歯垢・プラーク)を高病原化させないよう管理することが重要です。歯周病は、バイオフィルム中の細菌叢が乱れ(dysbiosis)、善玉菌減少(Microbial shift)、バイオフィルム中の細菌が時間とともに栄養共生により病原性を高め、高病原性になり発症します。定期的なProfessional Careが重要であることがいろいろなエビデンスを基に示していただきました。